小説や漫画が原作の実写版映画が溢れた2019年。では今年人気だった実写化の映画は一体どれ?興行収入別に、2019年の実写化映画ランキングを発表致します。

実写化映画ランキング

⒈『翔んで埼玉』2019年2月22日公開 興行収入37億円超え

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『パタリロ』(1978)などで一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表したコメディ漫画『翔んで埼玉』が原作の、ご存知”埼玉ディスり”映画。興行収入はなんと37億円を突破、2019年の映画興行収入ランキングでも堂々の13位!

2015年に『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社)として30年ぶりに単行本として復刊され、それをきっかけにテレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、再び反響を呼びました。作者が作品発表当時に住んでいた埼玉を題材にした「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」などの徹底的な“埼玉ディス”は大変話題となりました。上田清司埼玉県知事からは、「悪名は無名に勝る」と県公認⁈のお墨付きコメントを得ています。

かつて埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受け、身を潜めて暮らしていました。ある日、東京でトップの高校・白鵬堂学院の生徒会長で東京都知事の息子・壇ノ浦百美(だんのうらももみ)は、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(あさみれい)と出会います。互いに惹かれ合うも、実は麗が埼玉県出身だったと知る百美。そして、東京と埼玉の県境で引き裂かれる2人。まさに埼玉版「ロミオとジュリエット」とも呼べる愛の逃避行と、その中で埼玉県解放を成し遂げるべく戦いを挑んだ者たちの革命の物語。若手演技派女優NO.1の呼び声も高い二階堂ふみとGACKTが主演を務めています。

⒉『Diner ダイナー』2019年7月5日公開 興行収入12億円超え

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原作は平山夢明による小説で、店主も客も全員殺し屋の食堂“ダイナー”を舞台にした極限エンターテインメント。監督を務めるのは、写真家・映画監督の蜷川実花。2007年公開の『さくらん』、2012年公開の『ヘルタースケルター』に続く3本目の監督作となる本作で、蜷川ならではのファンタジック・ワールドを描き出しています。

主演を演じるのは、『デスノート』『僕だけがいない街』『22年目の告白-私が殺人犯です-』など、これまでも怪奇的な役柄を演じてきた藤原竜也。蜷川幸雄に見出され芸能界デビューした藤原竜也と、同氏の娘に当たる蜷川実花監督の運命的なタッグに注目です。またヒロインの座には、モデルのみならず女優としての活躍場を広げる玉城ティナ。

元殺し屋で天才シェフの店主・ボンベロと、とある事件をきっかけにウェイトレスとして売られたオオバカナコを主役に、極限状態の日常を描く作品。

⒊『マチネの終わりに』2019年11月1日公開 興行収入8億6千万超え

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原作となった芥川賞作家・平野啓一郎が2016年に刊行した同名の小説「マチネの終わりに」は、日本・パリ・ニューヨークの3都市を舞台に、クラシック・ギタリストの主人公と海外通信社所属の女性ジャーナリストが、6年間でたった3度の出会いの中で惹かれ合い、人生で誰よりも愛した存在になるという、大人の恋愛小説。渡辺淳一文学賞を受賞した本作は、純文学としては異例の17万部を突破した作品となりました。

クラシック・ギタリストの蒔野聡史と、海外の通信社に勤務する小峰洋子の出会いから始まる物語。ともに四十代という、独特で繊細な年齢をむかえていた二人…。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていましたが、洋子には婚約者が。世界を飛び回る仕事柄、そして時代という大きな波に翻弄され、蒔野と洋子の間にはすれ違いや思わぬ障害が生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの想いを心の底にしまったまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー。主演は福山雅治×石田ゆり子という所も注目。

4.『午前0時、キスしに来てよ』12月6日公開 3週目にして興行収入4億3千万超え

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人気少女コミック『午前0時、キスしに来てよ』が原作の、普通の女子高生が国民的人気スターと恋に落ちる、シンデレラストーリー。こちらは12月に公開されたばかりですが、3週目にして興行収入4億3,100万超え!

真面目を絵に描いたような女子高生・花澤日奈々の夢はおとぎ話のような恋をすること。そんな夢など自分のような人間に舞い降りるはずもないと思っていたところに、日奈々が通う高校にイケメン俳優の綾瀬楓が映画撮影のために訪れたことがきっかけで、これまでの日奈々の平凡な日々の色が一気に彩られていきます。GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太と橋本環奈のW主演。

5.『愛がなんだ』  4月19日公開 3億9千万超え

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角田光代の恋愛小説を映画化。SNSを中心に口コミが広がり、4月19日に公開した時スクリーン数はたった72館、それが約200館と拡大し、興行収入も3億9千万円を超えました。

一目ぼれした男に一途すぎるアラサー女子と、その周りの人物の恋愛群青劇を描いています。一目ぼれしたマモルに想いを寄せる28歳のOLテルコを岸井ゆきの、ダメ男のマモルを成田凌が演じます。20代・30代女性からの支持が圧倒的に多い作品!今泉力哉監督はこの後9月に公開されたアイネクライネナハトムジークの監督も務めています。

主人公は 28 歳の OL テルコ。彼女は一目ぼれしたマモルに想いを寄せ、自分の時間のすべてをマモルに捧げ、その結果、仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモルがいてくれるならテルコはこの上なく幸せだと思っています。けれど、マモルにとって、テルコはただ都合のいい女。そのことをわかっているテルコは今の関係を保つことに必死で、自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えない。しかし、そんなある日、マモルからの連絡が突然途絶えてしまうが…。

気になった作品はぜひ原作もチェックしてくださいね!映画とはまた違った面白さがあるかも…?

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