1992年に公開されたディズニーの大人気名作アニメ『アラジン』から27年を経て、昨年遂に実写版『アラジン』が公開されて話題を呼びました。ハリウッド最強のエンターテイナー、ウィル・スミスが“ランプの魔人”ジーニーを演じることでも話題になりましたよね。歌とダンスの場面が散りばめられたとってもHappyな映画です!

1992年のアニメバージョンと2019年の実写バージョンは、時代背景が変わったこともあり、相違点がいくつかあります。それは一体どんな部分なのでしょうか?細かい点を含めると多数にあるのですが、大きく変わった点を6点、ご紹介致します。

アラジン

アラジン|今と昔の違いは

⒈ 冒頭シーンと「アラビアンナイト(Arabian Night)」の歌詞

映画の冒頭にある「アラビアンナイト(Arabian Night)」の歌は、完全に一新!

オリジナル映画では、「アラジン」は歌「アラビアンナイト」で始まり、行商人はアグラバへ向かう途中でラクダに乗って砂漠を走ります。しかし実写版のアラジンとジャスミンの物語は、無名の行商人によって語られます。

そしてオリジナル映画 「アラジン」の最初のオープニングには、『あなたの顔が気に入らない場合、耳を切る』という歌詞が含まれており、”アラビア=野蛮”というイメージは差別的だという批判を受けたのです。実写版では歌詞が大きく変更されています。

また、先ほどの行商人は単に伝説について語られるだけで、その後将来を連想させるジーニーが登場。自分の子供達にアラジンとジャスミンの物語を語るところから物語はスタートするのです!

⒉ 3つ目の願い

アニメ版のアラジンの最後の願いは、ジーニーに自由を与える事。そして実写版では自由になることに加え、ランプの精霊から”人間”へと変われること。だからこそ、ジーニーは結婚できました。

けれどジーニーは魔法で人間の姿に化けている時間も長かったですよね。

映画の冒頭で2人の子供と共に登場するので、その後子供を授かった事も分かるのです。一方アニメ版のジーニーは自由になった後、魔法で空を飛びながら世界一周をしています。

アラジン

⒊ ダリアという新キャラ

ジャスミンには、ダリアという名前のハンドメイド(侍女)が付いています!このキャラクターはアニメでは登場していない、新キャラクター。そしてジーニーはダリアに恋をします。アニメとは異なり、魔神ジーニーはダリアにロマンチックな好意を持つのです。

⒋ ジャスミンの歌う『Speechless』

実写版「アラジン」のために書き下ろされた、ジャスミンが歌う「スピーチレス~心の声」。これは「ホール・ニュー・ワールド」などを作曲したアラン・メンケンと、映画「ラ・ラ・ランド」のベンジ・パセク、ジャスティン・ポールのコンビによる共作。アグラバー王国の美しき王女でありながら、規則に縛られた宮殿での生活から外の世界へ飛び出し、「自分らしく生きたい」と願う自身の溢れる感情を、女優だけではなく、歌手としても活躍しているジャスミン役のナオミ・スコットが歌い上げました。

6番目の公式ディズニープリンセスとなる”ジャスミン”は、「考え・思っている事をしっかりと伝える自立したキャラクター」として描かれており、フェミニズム(女性解放/男女同権)と関連付けられる事もしばしば。その為、ディズニーは今回のヒロイン・新ジャスミンのために新たに”Speechless”という曲を書き下ろしたのです。昨年5月23日のリリース以降、1700万回以上視聴されている話題の曲となりました。

⒌ ジャファーの見た目がイケメンに

アラジン

オリジナル版では背が高く、かなり細身で年老いているという設定の悪役ジャファー。しかし実写版ではオリジナルよりかなり若く、顔もイケメン!演じたのはマルワン・ケンザリというチュニジア系俳優・モデルです。また、ジャファーはかつてアラジンと同じように貧困層の出身で、盗みを働いていたという設定にも。そして代わりに、彼は彼もかつて泥棒だったと彼に告げることで彼と絆を深めようとしています。

⒍ 女性がより強い立場に

オリジナル版でも美しく強い女性として描かれていたジャスミンですが、実写版ではかなり自立した女性と変化を遂げています。劇中で「自分が次の国王になる」と言っても、父からは「女性の国王はずっといなかった」と相手にしてもらえません。しかし映画の最後には、強い意志と賢い行動力を父に認められ、国王になることが許されるのです。

このストーリーは予想外であったという感想を持つファンも多いのですが、女性の社会進出や権利平等が求められる現代にはぴったりの結末に!自らの力で国を治めようと志す自立した女性として描かれています。

アラジン

実写版をすでにご覧になった方は、時代背景からの違いを知った上でまたオリジナル版のアニメを観てみるのも面白いかもしれません。けれどどちらの映画も、名作であることは間違いなし。

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