ジブリと言えば、たくさんの裏話が有名です。話題の裏話の中で、有名なものを集めてみました。

『となりのトトロ』英語名:My Neighbor Totoro

My Neighbor Totoro

1番裏話が有名なジブリ映画と言えば、『となりのトトロ』!

・1988年4月16日公開

・興行収入11.7億円 

・観客動員80万人

こんなにも有名で、不動の人気のイメージをもつ映画ですが、なんと観客動員数は約80万人。

配給収入が5.9億円と前作『風の谷のナウシカ』を大きく下回り、公開当時は振るわずに、興行的には外れてしまった作品だったのす。

そしてこの失敗のおかげで、資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることとなりました。

「トトロ」の名前の由来は、宮崎駿監督の知り合いの女の子がこちらの映画舞台となった、埼玉県所沢市の「所沢」と言う地名を言えず、「トトロザワ」と言ったことに由来だそう。

そしてここからは少し怖い、都市伝説とも言われている裏話。

サツキとメイは、本当は途中で本当は死んでしまっていたという事。そしてそれを作家である父親の妄想で、生きていたらこうなっていて欲しかった…と書いたのがとなりのトトロであり、作中でずっと書いていたのはその原稿だとか。

途中、サツキとメイがトトロと一緒に木の上でオカリナを吹いていたシーンがありますが、あそこでお父さんがチラッと木を見やり、少し微笑んで書類に向かっているのを思い出すと、そんな気もしてきますね。

そしてトトロというのは死神であり、冥界への使者であるという話。トトロに会った人は死が近いか、もしくは既に死んでいる人。なので同じ子供でありながら、メイとサツキの友達のカンタはトトロが見えなかったんだとか。

最後にサツキとメイは病院にいる母親ところまで会いに行きますが、病室には行かず、トトロと一緒に近くの木から病室の窓越しに母親を見守っています。

そして終盤、2人の母親が 「今、あの木のところで、サツキとメイが笑ったような気がした」と言ったには不自然ではないか?なぜなら…というのが有名なトトロの隠された裏話です。

『魔女の宅急便』英語名:Kiki’s Delivery Service

Kiki's Delivery Service

・1989年7月29日公開

・興行収入36.5億円

・観客動員264万人

例の、『となりのトトロ』資金回収のために製作されることとなった作品という事が、知らなかった人にはまず驚きですよね。

ジブリ作品としては初の、他者の原作による作品です。

資金回収のために作成されましたが、予想に反して反響を呼び、トトロの3倍にも及ぶ興行収入を記録!ジブリを黒字へと導きました。

今でこそ日本のアニメ界をリードする存在のジブリですが、これ以前に作られた『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』は興行収入が伸びず赤字続きだった為、このままでは映画制作は難しいということになり、魔女の宅急便を最後に映画制作を終わらせるつもりだったのだとか。

『魔女の宅急便』がヒットして良かった!

「宅急便」といえば、ご存知ヤマト運輸の登録商標なのです。

その為、映画作成にあたり真っ先に同社にスポンサーを要請したそう。当初ヤマト運輸は難色を示しましたが、同社のトレードマークである”黒猫”が偶然にも物語に登場することから、次第に前向きになりスポンサーになることを了承しました。

映画では、少女だったキキが、ストーリーが進んでいくと同時に成長している様子が描かれています。

途中で空を飛べていたキキが、突然飛べなくなってしまう場面がありますよね。普通に作品を見ていると、飛べなくなったのはトンボに恋をしたからだな、と思ってしまうでしょう。

ですが実は宮崎監督がインタビューで、「キキが飛べなくなった理由は女の子ならわかる」と話しているのです。

キキは13歳。つまり女性の身体に起きる変化、思春期前後の少女に訪れる”初潮”が原因であると推測できるということ!

終盤、トンボを助けに行くシーンではなんと、さりげなくキャラが大集合しています。

実は、あの広場のシーンでは、物語の序盤に登場したキャラクター達、トンボの友達はもちろん、最初に街に来て話しかけたおばさん、キキを注意した警官、画家のウルスラ、ニシンの包み焼きが好きじゃないと言っていた子までいるんです。

よく見てみて下さいね。

『千と千尋の神隠し』英語名:Sprited Away

Sprited Away

・2001年7月20日公開

・興行収入300億円超・日本歴代興行収入1位

・観客動員2350万人

興行収入300億円越えという驚異的なヒット!日本映画史上トップに躍り出た、大人気のジブリ作品です。

千尋の両親は前半のシーンで豚になってしまいますが、この描写は、”借金をしているだらしない大人”というイメージの様です。

千尋は一切食べ物に手を付けてません。

「豚=人間の欲望の象徴」。バブル世代である千尋の両親と、純粋な子どもとしての千尋を対照的に描いています。

その後千尋が働くことになった「脂屋」は、「湯屋」の言い換えであると言われています。

江戸時代には、「湯屋」というのは風俗の場所として知られており、そこで働く女性を「湯女(ユメ)」と呼び、つまりは娼婦の事なんです。

湯屋で働くことになった千尋は、本名ではなく、湯婆婆から「千」と名付けられましたが、これは源氏名を表しているとのこと。

八百万の神様全員が男であり、従業員には女性が多いということから、そういった場所であるということが暗に表現されているのではないかと言われています。

銭湯であるにも関らず、それぞれが個室になっていることも、それを匂わせますよね。

宮崎駿監督が公開当時に「現代の社会を風刺的に描くため、あえて風俗店のような油屋を舞台にした」とコメントしています。

「お客さんのために体を売り、搾取される風俗業界は現在の日本の社会そのものだ」と。

そういったコメントから、揶揄して描かれているのは確かだと思われます。

そして油屋の中での、自我のない存在・カオナシに関しては、「現代の若者をイメージした」ともコメントしており、「ああいう誰かとくっつきたいけど自分がないっていう人、どこにでもいると思いますけどね」と語っています。深いですね…。

『天空の城ラピュタ』英語名:Castle in the sky

Castle in the sky

・1986年8月2日公開

・興行収入11.6億円

・観客動員77万人

宮崎駿監督の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない、初のアニメオリジナルの監督作品です。

バルスといえば、ラピュタ崩壊の呪文。ですが現実界ではサーバーダウンの呪文…。

金曜ロードショーで今作品が放送されると、終盤で主人公たちが滅びの呪文「バルス」を叫ぶのに合わせて、視聴者がツイッターで「バルス」と投稿する“バルス祭り”がお約束!ではその『バルス』に込められた意味とは?

その語源となるのは、トルコ語で「平和」という意味がある、「Bans(バルシュ)」ではないかと言われています。

破壊の呪文なのにも関わらず、平和?と思われそうですが、バルスという呪文を使うことで、人々はラピュタの脅威から守られます。

おそらくラピュタを作り出したシータの祖先たちも、ラピュタの文明の高さに脅威を覚えていたに違いありません。

その際、「平和が失われてしまわぬように」と自爆装置なるものを作ったのではないでしょうか。

ただ「自爆」する際にシータ達のように助かる確率は低く、それなりの覚悟が必要です。

そんな気持ちを後押しするのが「平和」という意味なのではないかと言われているんです。

そして実は、『天空の城ラピュタ』のパズーの声と、人気アニメ『ワンピース』に登場する主人公のルフィの声はどちらも人気声優の田中真弓さんが演じています。

そこで面白い発見!パズーは自分で「僕は海賊にはならないよ」と告げているシーンがありますが、ルフィは作中で「海賊王に、俺はなる!」と決め台詞を告げていますよね。

片や海賊にはならないと言い、片がその海賊の王になると言う。世界は違えど、同じ声優さんでこの対比は、気づくと中々面白いですよね。

Castle in the sky

以上がジブリの人気作品にまつわる裏話でした。全てジブリの公式サイトで認められている話ではないので、ただの『噂』話も含まれています。

ただ、違った視点から作品を見てみるのも面白いですよね!次回鑑賞時にちょっと思い出してみてはいかがでしょうか?