神尾葉子原作の少女漫画『花より男子』は、2005年、2007年にドラマ化されて大ヒットした作品!もう10年以上も前なのに、今も強く印象に残っている人も多いはず。

原作は『マーガレット』(集英社)で1992年から2004年まで連載されました。

boys over flower

花より男子

第1シリーズは、2005年10月21日から12月16日まで放送。一般家庭で育った主人公・牧野つくし(井上真央)が裕福な生徒の通う学園に入学してしまい、『F4(エフ フォー)』と呼ばれる御曹司グループのリーダー・道明寺司(松本潤)との恋愛が展開されるストーリー。

秋クールNo.1ヒットとなり、また平均視聴率も2005年放送全ドラマの中で4位を記録しました。

そして第2シリーズの『花より男子2(リターンズ)』は、2007年1月5日から3月16日まで放送。続編を望む視聴者の熱い要望に答える形で戻ってきました!

道明寺をニューヨーク留学に送り出してから1年後、つくしは英徳学園の3年生に進級します。花沢類(小栗旬)、西川総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部力)の3人は英徳大学に進学。

家族はまだ、娘と司のカップルが遠距離恋愛を続けているものだと思っていますが、じつは連絡が途絶えてから数ヶ月が経っていました。そして単身つくしがニューヨークを訪れるところから、物語はスタート!

そして最後を飾ったのが2008年に公開された映画『花より男子F(ファイナル)』です!

最終話の卒業プロムの4年後、結婚を控えたつくしと司が、ある大事件に巻き込まれるというもの。映画版はドラマと違い、原作漫画のエピソードを使わず、サスペンスの要素が加えられた完全オリジナル脚本を採用しています。主演の井上真央さんと松本潤さんをはじめ、各キャストが続投。ラスベガスや香港を駆け巡る壮大なスケールです!

興行初日の2008年6月28日、29日の2日間で観客動員80万5350人、興行収入10億579万8910円を達成!

最終的な興行収入は77億5000万円で、これは外国映画も含めて2008年の日本の興行収入ランキングでは『崖の上のポニョ』に次ぐ2位となりました。花男の人気は底知れず…!

主題歌は全て嵐が担当。第1シリーズは「WISH」、第2シリーズは「Love so sweet」、そして映画は「One Love」。どれもハートフルで、今も聞き返したくなる名曲!全てロングヒットとなり、オリコンで1位を獲得しました。

そして主題歌以外にも有名になったのは挿入歌。第1シリーズでは大塚愛さんの「プラネタリウム」、第2シリーズでは宇多田ヒカルさんの「Flavor Of Life -Ballad Version-」。2曲ともロングヒットとなり、こちらも共にオリコンで1位を獲得したのです!挿入歌まで大ヒットするとは、もちろん曲が良いのもありますが、花男効果はすごいですね。

boys over flower

海外でもリメイクされまくり、大人気!

最初に海外で放送されたのは2001年に台湾で、題名は『流星花園 -Meteor Garden-』。

舞台は原作とは異なり、大学となっています。多少原作とは異なるものの、主に1〜29巻までのストーリーがドラマ化されており、F4を演じた4人がグループを結成し、F4として活躍しています。

台湾で記録的なヒットになり、世界13カ国に輸出されました。とくに香港・インドネシア・シンガポール・フィリピンでは海外ドラマ歴代最高視聴率を記録するなど、世界的ヒット作に!

日本にも逆輸入され、原作ファンなどからも支持を集めました。後に日本でドラマ化されたのは、この作品の大ヒットの影響もあるとされているんだそうです。

そして2009年には韓国で『꽃보다男子(花より男子〜Boys Over Flowers)』、中国では『一起来看流星雨-Let’s Watch The Meteor Shower-』が公開。

そして2013年にはなんとアメリカでも!アメリカ版は『Boys Before Friends』で、設定を大学院に変更しています。白人はアジア人よりも大人っぽいからでしょうが、少々老け気味に見えてしまいますが..。.

boys over flower

アメリカの「F4」メンバーはリリースしたCDが売上チャートで常に1位になったり、ピアノを5日間で完璧にマスターしたりと、超人ぶりを見せたそう。気になる人は要チェック!

実は1番最初に実写化されたのは1995年…?!

2001年に台湾で実写化されたのが1番最初…と思っている方も多いでしょう。その様にお伝えしておきながらですが、実はその前に日本で実写映画化されてるんです…!

boys over flower

1995年8月に内田有紀さん主演で公開されたのが、実写化の1番最初。

当時の人気アイドルを主演に迎えた「ぼくたちの映画シリーズ」第1弾として制作されました。当時ではまだ珍しかったハイビジョン撮影の映画となっています。

キャストは、道明寺司役には谷原章介さん、花沢類役は藤木直人さんです。そして、つくしをいじめる役に藤原紀香さん!

こちらも設定は大学に変更。内田有紀さんの当時の年齢は20歳なので、大学の方がしっくりきています。

牧野つくしはパンピー設定の為、衣装はTシャツにチノパンなどカジュアルなものでしたが、他のキャストの衣装は『THE・90年代』を思わせる衝撃的なビジュアルなところも必見。なんと道明寺役の谷原さんは裸にジャケットで登場!!お金持ちの御曹司で、俺様キャラのイメージなので、こんな突飛なスタイリングも実は良かったりします…。でもイケメンで道明寺にぴったり。

舞台挨拶時には、当時人気絶頂だった内田有紀さんのファンの男性が詰めかけたんだとか!

まだこの”世界で最初の実写版”1995年の『花より男子』を見たことない人は、動画を検索して見てください。井上真央さん主演のものとは違った意味で楽しめて、おすすめです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *